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大阪電気通信大学

「自ら考え、自ら動く」・・・極めてシンプルだが、永年に亘って監督官庁の強大な指導力の下で生きてきた大学にはなかなか越えられないハードルである。この「自立的・自律的」な運営を、しなやかに、また当たり前に実践している大学がある。それがこの大阪電気通信大学。日本初となる学部・学科を次々と創設し、社会へのコミットメントを示し続けるこの大学の原動力は、福田理事長のクリエーション力・ネットワーク力、そして年齢を感じさせないフットワークにあった・・・

大阪電気通信大学さんに、インタビューを行いました!
【インタビュー】 福田理事長・吉田教授(産学官連携推進委員会委員長・医療福祉工学部)・溝口研究支援室長 (敬称略)

インタビュー写真

取材チーム:大阪電通大学さんは東大さん阪大さんと同じ時期に電子工学科をおつくりになったんですね。

理事長:そうです!と言っても私は未だ在籍していませんでしたが(笑)。その当時は良かったのかも知れませんが、私が学長に着任した83年頃というと、工学部の学生数が多いにもかかわらず、キャンパスは狭いしどうしようもない時期でした。そこで四條畷に土地を買って、大学院を創設してと新しく手がけました。

取材チーム:当時は私学が郊外にキャンパスを拡げられるという事例はそんなに無かったんじゃないですか。

理事長:まあそれからでしょうね、みんな郊外に出始めたのは。92年からは学長と理事長を兼務しまして、4年後に情報工学部情報工学科をつくりました。それまでは赤字という足かせがあってなかなか動き辛かったのですが、黒字が見え始めてからすぐに攻めに転じました。本格的には00年からですね。先ずメディア情報文化学科を作って、それが現在デジタルアート・アニメーション学科に変わっていますが、続いて医療福祉工学部、デジタルゲーム学科と、段々拡げていきました。ゲームも、メディア情報文化も日本初です。

取材チーム:「医療福祉工学部」は「医療福祉」ではなく「医療福祉工学」なんですね。

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理事長:医療福祉という分野ができだして、視察なんかもしたのですが、何と言うか労働集約型に留まっていて・・・本学ではそこはやはり科学技術を基本にすべきだと。そこを基本にしてやれば、教授も学生と一緒に何か新しいことを目指していくだろうし、産業として展開できると考えました。新しい試み全てに共通することですが、うちは基本的には科学技術をベースにしています。

取材チーム:「健康福祉」だけを取ると、本来文系的な分野のようにも聞こえますが。

理事長:ゲームやアニメーションも同じことですね。シナリオをつくる文系の人と、情報処理とかデジタル機器を担う人がお互い理解して技術を結合させてプロデュースしないとコンテンツにはなりませんよね。
健康スポーツも「科学」がついているのは、運動して汗かいてだけではなくて、その結果を測らないと産業として展開できないでしょ・・・ということです。
日本ほど文系と理系がはっきりと分かれてしまっている国はありません。文系的な、非常に抽象的な表現がはびこり過ぎていると思います。

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取材チーム:基礎研究と応用研究みたいな分け方ってありますけれども、正に「需要を見据えた研究」なんですね。始められた時点で既に産学連携を見据えているというか・・・

理事長:日本で初めてですから。こういったことをやったのは。ゲームもアニメーションもそうですが、世界的な産業としてシェアは大きいのです。そういうことについて大学で人材を創っていくって大事ですよね。本来、そういう新しいことに取り組んでいって、社会を先導するのが大学の役割じゃないでしょうか。
基本は、文系とか理系とかいうことはあまり重要視していません。ただ、テクノロジー無しでは生きていけないでしょう?科学的思考なしには何も出来ない筈です。科学的でないから無茶苦茶で何がなんだか分からないことが世の中に多すぎたりして(笑)。

取材チーム:昨年からアセットマネジメントも始められていますね

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理事長:日本の社会は実体経済に比べて資産運用がとても遅れていると思います。社会的責任を持って、国際的にも負けない能力を有する人材を創っていけたら、日本の社会や経済がもっと健全になると考えて始めました。この考えは、外資系のしっかりした方々をはじめとしてバックアップを受けながら進めています。それでも、基本はやっぱり科学技術に置いていまして、経済はサイエンス、要は技術だということです。やっていることは日本で初めて。繰り返しになりますが、大学ってそういうことをやる場所だと考えています。
大学というところは世の中を創る先頭に立つべきところですよ。

取材チーム:「次はこれや!」っていうのは理事長が?

理事長:ええ。次いで『それ、おもろいやん』っていう先生集めてきて(笑)。

取材チーム:自ら考え、自ら動かれていると。

理事長:私いつも思うんですが、座って話すことは誰でもいくらでも出来る。でもこれを本当に「行える」人ってどれくらいいるのかな・・・と。思想って行動なんです。自分が行動して、それから示すと。行動が先なんです。全てそういうことだと思いますよ。

取材チーム:これからこの分野で企業さんと組みたいというようなことはございますか?

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吉田さん:最近のキーワードとして、健康と環境ということだと思っています。
 先ず健康。これは、若い人からお年寄りまで全てに当てはまるんですね。そこに広く、電通大の基礎技術を使って貢献していこうと考えています。他大学等での研究はやや対象世界を限定した取り組みが多いように感じますが、我々は、広い対象に向けて、「健康」や「福祉」を“科学して”需要につなげていこうと。
 その一例がこの「爆笑計」です。健康にするためには何を研究すればいいか?先ずは人間を知らなきゃいけないですよね。言い換えれば生体計測なんです。「測る」ということに突き当たります。それを病院みたいにある意味、限定された場所で、限定された環境で測るのではなく、日常のなかで何をどう測っていくか・・・。
 これが本学医療福祉工学部の研究スタイルですから、この「爆笑計」を使って何かをやりたいという企業さんでも、「健康」とか「福祉」をもう少し科学的に深めていきたいという企業さんでも、広く相談に乗れると思っています。

取材チーム:環境という切り口ではどんな研究シーズがありますか?

吉田さん:廃油回収ということなのですが、廃油から燃料をつくってバスを走らせるということは既にやられていることだと思います。ただ、それが大きく拡がっていくには、廃油をどう使うか以上に、どうやってその廃油を集めるかということが大事なんですね。でも、その部分に着目してそのシステムを作ろうとしているところはあまり無いのだと思います。コストに比して宣伝効果が少ないということもあるのだと思うのですが・・・
じゃあ本学の役割として、その回収システムを考えましょうと。普通に考えれば、環境に興味のある方やボランティアを・・・というのが今の流れかも知れませんが、それでも限界がありますし、やっぱり持ってきてくれた人、集めてくれた人に何らかのインセンティブが無いとそもそも続かないでしょう。
 ではその部分を“科学しよう”と。回収システムを作ってポイントシステムでインセンティブを付加するのですが、その枠組みを一から作るとそれこそコスト倒れになります。では、これだけポイントシステムが世の中に溢れているなかで、新たにつくるよりも、どこかに相乗りした方が賢いな・・・というのもこの枠組みのポイントです。
 スーパーなんかでは、ショッピングバッグをもらわないとエコポイントが付与されたりしますが、もっとダイレクトに世の中の為に役立つ・・・っていうのは、システム側にとっても利用者側にとってもインセンティブになるのかな・・・と。そして、この枠組みは廃油回収に留まらず、他のエコ活動とも相乗り出来たらいいな・・・と。


【イノベーションを体現する大阪電気信大学が今回打ち出すコンテンツは】
1. 爆笑計
医療+福祉+工学の産物として、血糖値の低下・免疫力の向上・コルチゾール値の低下をもたらすことが確認されている「笑い」を「測る」為の「ネックバンド型バイオセンサ-「爆笑計」。
エンターテーメント(お笑い関係)、医療関係、福祉関係・・・様々な企業のニーズに合致します。
またこの「生体計測」技術、そしてその発想自体が多くの健康・福祉分野におけるソリューションになり得ると考えます。「次の一手」を求める医療法人・社会福祉法人さんの参加もお待ちしております!

2.廃食油回収システム
「一人ひとりで取り組む“ECO”」は最早時代のキーワード。しかしながら、「一人ひとり」であるが故に、その効果はあまりに僅かで、かつ「その先」が見えない。
一からカタチにするのではなく、既にあるネットワーキングシステムを使って“ECO”のループを確立し、それを視える化する・・・
会員事業においても「差別化」が叫ばれるなか、また地域活性化の一手段として、こんな蓋然性の高い“ECO”コンテンツを加えてみては如何でしょう・・・

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