Resonart:りそな銀行×FM802のアートプロジェクト


“切り絵による綿密に描かれたアート”RESONART VOL.9 高山泰治バージョン登場!!

りそな銀行カード

FM802のアートプロジェクト「digmeout」とコラボレーションし、次々に若手実力派アーティストの作品を起用してきた「RESONART」カード。好評のうちに終えた第8弾enaデザインに続いて第9弾のカードデザインを担当するのは、CUT OUT(切り絵)という手法で、古き良きアメリカや、ロックンロールを感じるイラストレーションを展開する高山泰治。緻密に計算された構成がもたらす圧倒的な完成度はさすがです。そんな高山さんに、温かみ溢れる今回のカードデザインについてお話を伺ってみました。

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Artist Profile

高山泰治
高山泰治(たかやま たいじ)

1968年、大阪生まれ。大阪芸術大学卒業後、黒田征太郎、長友啓典のK2に所属。その後フリーに。2002年、FM802アートブック「digmeout 02」で特集。「CUT OUT」と題された切り絵による作品群は、愛してやまない「ロックンロール」へのオマージュに溢れている。圧倒的な完成度は、百般のアーティストとは一線を画す。

OFFICIAL HP>> http://www.digmeout.net/taiji/

INTERVIEWREENAL高山泰治

今回、高山さんがRESONARTカードを担当されることになったのはTRIBECKERというバンドとすごく関係があると伺ったんですが。
一年くらい前にどこから調べたのかバンドのメンバーから連絡があって、ジャケットを作って欲しいと言われたんですが、ちょっと面倒だなと思って、ほっといたんですよ(笑)。でもそれから熱心に何回も連絡をくれたんで一回会うことになり、会った時その場で一曲聴かせてもらって、音楽的にも好きだったし何よりも彼らの熱意に打たれて引き受けることにしたんです。それで彼らと一緒に酒場でどうだこうだと言ってる時にFM802の谷口さんがやってきたんです。良いタイミングだと思って、「応援しているバンドだからよろしく」と話をしていたらdigmeout CAFEでの展覧会とRESONARTカードデザインに繋がったって感じですね。
酒場がきっかけっていうのがすごいですね。
そうですね。今回僕自身大阪で展覧会をするのは6年ぶりなんですが、TRIBECKERを応援したくて彼らの音をイメージして描きました。見ている人には目と耳で感じて欲しいですね。
今回のカードデザインの原画も展示されるんですか。
出す予定です。実際カードには至らなかった何パターンか描いたものも展示したいと思っています。出す予定です。実際カードには至らなかった何パターンか描いたものも展示したいと思っています。
ご実家が紙化工業をなさっていると聞いたんですが、それってどんなお仕事なんですか。
紙に艶だししたり、エンボス加工したり、裏に糊張りしたり。お酒や醤油のパッケージとかで使われているような紙ですね。父親と母親が機械を動かしている姿を毎日見て育ったのできっと跡を継ぐんだろうなって思っていましたね。
それが今やこういった仕事をなさっているのは、やはり小さい頃から絵を描くのが好きだったんですか。
家は紙化工業だから大きな紙が山ほど転がっているんです。でもその大きな紙に自分でも分らないんですけど、いつも端っこに小さく一つだけ絵を描いてたんです。父親にせっかくこんなに紙が大きいのに何でお前は、と言われながらそれでも小さく描いていましたね。だから小学校の絵の成績は最悪でしたよ。写生大会で四天王寺に行っても、画用紙に朱色の柱を一本だけドン!と描いて終わり。だからその頃絵を描くことを楽しいって思ってたのか今ではよく分らないですね。
中学や高校では?
高校の時、家の跡を継いで紙屋のおっちゃんになろうかなと思っていたらたまたま高校の美術の先生がアトリエを持ってたんです。当時ビリヤードブームで、その先生のアトリエにビリヤード台があったんです。だから絵を勉強しにいくんじゃなくて、ビリヤードをしたくてアトリエに通ってたんです(笑)。でも周りの人は円錐形のデッサンとかしてる(笑)。それを横目で見ながら「上手いな〜」とか思ってるうちにお前もやってみろと言われて、やっているうちに大阪芸大に入ることになっちゃいましたね。芸大に入ってからはそれまでそんなに意識していなかったグラフィックデザインやイラストレーション、現代美術に対して急に興味が出てきてたまらなく好きになったんです。そんな時に「月刊アイデア」という雑誌で黒田征太郎さんのイラストレーションを見てすごく衝撃を受けたんです。僕には全く無いような、想像もつかないものがあって。だからこの人の傍で何か感じたくて意地でもこの人の弟子になりたい!と思ったんです。それで黒田さんのところに何度も何度も通っているうちに、K2に行かせてもらうことになりました。
K2にはどれくらいおられたんですか?
2年間と短かったんですが大阪に帰って来てからも、黒田さんとはずっと交流が続いています。
黒田さんのアシスタントからフリーになって、切り絵を始めたのにはどんなきっかけがあったんでしょう。
僕はそれまでカラーインクで可愛いものを描いたり、その一方でリキテックスとかアクリル系を使ってドロッドロのガイコツを描いたりしていたんですけど、ある時たまたま依頼されたポストカードに紙をチョキチョキッと切ってパッと貼ってみたら、すごいチャーミングだったんです。これは面白いなって思って。リキテックスでドロドロ描いていたのも良かったんですけど、ちょっと一回切り替えて展覧会をやってみて自分の肌に合うか試してみようと思ったんです。そしたらすごく好評で自分も楽しくて、そこからですね。7年くらい前ですかね。
高山さんは自身の切り絵をCUT OUTとおっしゃっていますが、高山さんの作品から感じる「速さ」みたいなものと、そのシャープな響きがしっくりきますね。
ほんと緊張感が無いのはダメで、一枚の絵に長時間かけてということはほんと無いんです。だから結構仕事は速いですね。緊張感の中でやることでパンパンパンと出来ちゃう。だから下書きをしてラフを何回もおこして、ということはしません。ラフを描けば描くほど絵が面白くなくなってきて気持ちも醒めてくるんですよ(笑)。
なぜ切り絵と自分がはまったと思いますか。
自分でも本当によく分からないです。でもすごく肌に合ってたんですよね。何かにはまって一つ展覧会をやって醒めたっていうことはよくある話だけど僕の場合はますます好きになって。やりだしたら止まらないんですよね。そもそもビリヤードに興味をもってガーっとはまって、それから急に絵に興味を持ちだしてって感じで、とにかくはまったらガガガーっといっちゃうタイプなんです。でもCUT OUT、切り絵だけは飽きることがない。
今回のカードデザインはどんなところを意識して作られましたか?
街中の銀行にポスターが貼られるということを想定してあまりハードなものではなく、楽しい感じにしようと思いました。夜、街を歩いていて何か寂しいことがあった時でも、ポスターを見てほっとしてもらえたらな、と。とにかくチャーミングなものにしたいというのはありました。
街中に貼られるポスターと銀行の紙袋を持っている人を見るっていうのが僕の今一番の楽しみです。どう見えるのかなーと。とにかくそれがすごく楽しみ。ちょっと銀行の前に立ってようかな、と思うくらい(笑)。