 ー今はまた別の大きなお仕事の制作にかかっておられるんですよね。
はいそうなんです。一個絵を描かないといけない、っていうのがあると出来るまではずっと部屋にこもってやるタイプなので、結構しんどくなってきました…(笑)。ーとにかく早く仕上げてやる!って感じですか?
そうですね。とにかく時間がかかるんで。終わったらおもいっきり遊びます(笑)。
ー1つの作品を仕上げるまでにどれぐらい時間をかけるものなんですか?
作品によってバラバラなんですけど、だいたい20日くらい。最低10日はかかります。
ーどんな工程で一番時間がかかるんでしょう?
作業自体もかかるんですけど、描いた線のなかから、実際にどの線を使うか探すのに時間かかってしまうんです…。後はどんなものを描くかっていうところで、まず。
ー絵を描きはじめたきっかけは?
元々専門学校でファッションビジネスを勉強してたんです。時々スタイリング画を描く時間があって、そんなときはすごく楽しかったですね。でもどっちかっていうと私は服を作ったりするよりも、ディスプレイとか、どうやって見せたら売れるかとか、そういう販促に興味があったんです。子どもの頃はとにかく何を描いたらいいか分らない子で、学校の授業でも家でも描き出すまでに止まってしまうっていうことが多かったですね。妹がスルスル楽しそうに描いてる横で、何描いたら良いんやろう…?って。それで、学校を出てすぐ、梅田の阪急百貨店に就職して希望通り販売員をしてたんですけど、何故かちょっと違うかもって思い始めて、半年経ったときに、やっぱり他のことがしたい!って思って辞めてしまったんです。だけど何が出来るかも分らなかったし、一年間くらいずっとアルバイトしたりしながら、どうしようって悩んでて。でも悩んでても仕方がないから、一個づつやりたいと思うことをやってみようと決めたんです。ちょっとづつでも興味のあることをやっていれば、自分が本当にやりたいことが見つかるかなって。それで最初にまずは絵かなあって思って描き始めたんです。だから、やりたいこと探しの途中でそれがちょっと楽しくなったんで続けられてるという感じで…。
ーお父さんがデザインの仕事をされてるんですよね。
壁紙や電化製品についてる細かい模様の柄を作ったり、ボコボコっとしたものとか、グラフィックだけじゃなく、質感も含めてデザインしてます。
ーそんな専門の仕事があるんですね。お父さんはそういったデザインをMacで作業されているんですか?
Mac上で作業する場合もあれば、色んなものを粉々にして貼り付けたりとか。
ー傍で見てると楽しそうですね。
でもあまり興味を持てなかったんですよ(笑)。
ーでもそういう環境があったから、Macに触れることが出来たんですよね。
そうですね。お父さんの会社にMacがあったので、それを使って2年半くらい前から練習しだして。
ーMacを使いはじめてたった2年半なんですか?
はい。練習しだした時に女の子の絵を描きだして。
ー描き方としては、やっぱり先ずラフを描くんですか?
描きますね。それを取り込んだりまではしないですけど、どんなのにしようかな〜?って決めるような感じで。
ーenaさんの絵は、最初にイメージがしっかり見えている強さを感じるんですが、そもそもそういったセンスは、自分ではいつどこで培われてきたと思われますか?
高校生の時にヘアメイクに興味があって、とにかく色んな雑誌を見てたんですよ。で、街で可愛い子を見かけたら、その子をすっごい観察して。あんな風になりたいな〜って見てたのが、今、髪の毛とか凄いこだわって描いてるのに繋がってるかなとは思いますね。今も雑誌は結構見てます。
ーそれにしても2年半前からだと、自分自身でも、テクニックが上っているのが実感できるんじゃないですか?
そうですね。前の作品を見て直したいところが見えてくるっていうことは、ちょっとは成長してるのかな〜って思いますね。
ーとにかくenaさんは、自分の作品に真正面からぶつかってるのが伝わってきます。
はい、それは。絶対妥協はしないです。でも、あんまり周りの人に対して大きな声で「妥協してない」とか言えないんです。それは、今の作品もこの先修正したい線が見えてくるかもしれないから。そう思うと大きな声で言えない(笑)。
ーそもそもdigmeoutのオーディションは何で知ったんですか?
カンバラクニエさんのイラストが街に溢れ出した頃、まだ絵は描いていなかったと思うのですが、凄い可愛いって思って、カンバラクニエさんをネットで検索してたらFM802にヒットして、それで知りました。だからとにかくオーディション受かった時は嬉しかったですね。認めてもらえたのかなっていうのがあって。ずっとクニエさんとか憧れだったし、わたしの作品もどんどん色んな印刷物になったり、キャンペーン展開されてたりするのかもしれないって思ってワクワクしました。
ー実際になってますもんね(笑)。
はい、本当に嬉しいです。
ー今回、キャッシュカードの券面デザインを担当したり、京阪電車でのビジュアル展開などを経て、周りのお友達の反応はどうでしたか?
百貨店の同期だった子は、辞めて良かったね〜、って言ってくれました(笑)。あととにかく家族が喜んでくれてます。最近お母さんなんかは、もう、ちょっとしたことではびっくりしなくなったんですけど、さすがに今回の一連の動きはびっくりしてました(笑)。他にも、ラジオで今よく私の展覧会のことを言ってもらってるんで、それを聞いてわざわざメールが届いたり。
ーじゃあきっと受付がはじまったら、りそな銀行の口座も沢山作ってくれそうですね(笑)。
ほんとですよね。りそな銀行さんのはポスターの量とかも凄いじゃないですか。ほんとに自分一人で描いてたって、絶対こうはならない。802の谷口さんとかがいてくれたから。ほんと周りの皆さんには感謝しています。
ーこの先やってみたいなっていう仕事はありますか?
めっちゃ大き過ぎる夢なんですけど、実際にパリコレに行って、そこで見たファッションショーやモデルさんを描きたいんです。
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